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シェアハウス神話大系

 無性に文章を書きたくて仕方がない。森見にかぶれたと思うのが嫌だが明らかにかぶれているのだろう、自分を客観的にみているだけマシだと思うことにしてそのまんまなタイトルをつけてみた。午後までにしなければいけない仕事から逃げて駄文を書き連ねている場合ではないのだが、精神的感傷マゾの僕は自己管理ができない自分を嘲笑うことで若干ながら自己愛を満たすことができてしまうためどうにも自虐中毒なのである。

破滅への道なり。

 

 少し前のこと、いつものように卓を囲んで同居人と酒(酒ではない)を飲み交わしていた時のことである。発泡酒を嗜む同居人Aが何やら不穏な視線で僕が握るストロングゼロを見つめたのち、驚くべき発言をした。

「熱燗にしたら、それ」

鬼殺しをガブ飲みしていた同居人Bも煽る。

「そういえばストロングゼロの熱燗って聞かないね、面白そう」

当たり前だ。ストロングゼロの熱燗って何ですかという理性の抗議も虚しく、僕はいささか気が大きくなっており異常な実行力を示していたため、いいですねめっちゃ面白そうなどと言いながら電気ケトルにドボドボとストロングゼロダブルレモンを注ぎ、スイッチをオンしてしまったのである。

 湯気から異様な芳香が漂う。明らかに飲み物が出す香りではない。どちらかと言えば保健室や理科室で嗅いだことのある感じのやつだ。部屋中に芳香が広がったあたりで僕はコップにストロングゼロの熱燗(って何?)をなみなみと注ぎ、ひと口飲んでみた。驚くほどまずい。当たり前だ。はちみつレモンに消毒用アルコールをぶち込んだような不自然な味がする。同居人Bは「子供の頃カゼひいた時に飲んだ味だ!意外と美味しいかも」などとわけ分からないことを言っていたが、普通に病院などの記憶とはちみつレモンの記憶が混ざっているのだろう。同居人Bに全てを託し、頭がほんわかしていた僕は早々に撤退し眠りについた。

 

何というオチのない話であろうか。でもも何もなく、いささかどころでもなく見るに耐えない日常の一コマであった。